王子さまへの方程式

女王様こと宇佐美先輩

｢浅井陸だよね？なんであんたがここにっ！｣

｢宇佐美先輩っ！｣

｢ひゃっ…???///｣

キッと猫のように陸を睨みつけ詰め寄る宇佐美先輩の腕を掴んで思わず引き寄せた。
すぽりと俺の腕の中に収まりおとなしくなる宇佐美先輩。

｢っ…////｣

｢もう単刀直入に言います。陸のイジメをやめさせるよう言っては貰えませんか？｣

｢ど、どういうこと…？｣

不思議そうにでも顔は真っ赤にした宇佐美先輩。
やっぱりネコさんみたいで可愛いなぁ…。じゃ、なくて！

｢…すいません。実は…｣

俺は素直に陸との計画を全て宇佐美先輩に話した。