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「で、宇佐美先輩はいつまで芽伊様にくっついてるつもりですか??」
「あんたには関係ないでしょ!!」
あれから宇佐美先輩と和解(?)した俺達は雷斗とゆま達と合流した。
いきさつを話している間、宇佐美先輩は俺の右腕にぺったりくっついていて、懐かないネコちゃんが懐いてくれたみたいでなんだか嬉しい。
「ともかく、離れて下さいッ」
「そうだっ!芽伊にくっつきすぎなんだですよ!」
ゆまに賛同した陸の少しおかしい敬語に苦笑いしていると前から沢山の人達が俺達目掛けて走ってきた。
そうだ!
いまかくれんぼ中だったじゃん!
「宇佐美様逃げましょう!」
宇佐美先輩の親衛隊の人達が突如現れ宇佐美先輩をひょいっと抱っこして走り出した。宇佐美先輩は少し慌てた顔をして俺に手をふる。
「すぐ会いに行くから待ってなさいよ!!!!」
「はいっ」
それに笑顔で答えると茹でダコみたいに真っ赤になってしまった宇佐美先輩を微笑ましい気持ちで見ているとゆまと雷斗に手を引かれた。
「僕達も逃げましょう」
「ほら!いくぞ」
「うんっ!」
俺達も鬼から逃げる為、走り出した。
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