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「ちょ、どこまで追ってくんだよこいつら!」
そう、雷斗の言う通り、先程の鬼達数十人はまだ諦めず俺達を追ってきている。
どれもすごいがたいのいい人で少し…いやかなり怖い。
さっきからなにやら叫んでいるので耳を澄ませて聞いてみればーー
「芽伊さまー!少しでいいから触らせてくれえぇ!」
「ひぃっ」
すごい恐ろしいこと言ってるうう!
「(ぼそっ)あいつら殺す…」
「ふえ、ゆま?」
「いえ、こちらです芽伊さ、」
「ひゃうッゆま、まま前!」
前方からも鬼が沢山やって若干パニックになっているとーーーー
横から突然腕を捕まれた。
横を向くとーーー
「ふ、ふく、かいちょおさん?」
副会長はにこり、と笑うとそして俺の手を握ったままかなりのスピードで走りだした。
な、なんで副会長さんが…っ?
「芽伊さま!」
「芽伊!」
「芽伊ーっ」
雷斗達の慌てた声が後ろで聞こえたけど振り返けないまま俺は副会長に手を握られたまま走った。
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