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ニャアー。
ニャアー。
「‥んう。おはよう、ゆうた」
ゆうたの鳴き声で目が覚める。
いつもののどかな朝。
ちなみにゆうたは俺がこの学園に入学した当初にひろった黒猫でいまや俺の大切な家族の一員。
ゆうたはいつもこうやって俺を起こしてくれるんだ。
「いつもありがとう、ゆうた」
にゃあ。
「さぁて、ご飯の支度でもしようかな」
立ち上がった俺の足に体を擦りつけるゆうたに微笑みながら、俺は朝ごはんの支度を始めた。
のどかな朝のヒトコマ。
これが俺、齋藤 芽伊の、平和な1日の始まり‥だったはずだった。
のに。
ピンポーン!!
インターホンの鳴る音。
これが、
始まりの合図だった。
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