始まりはいつも突然に

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「みんな、おはよーう」 クラスに着き、まずはみんなに挨拶。 うん、挨拶はマナーの基本だよね。 「「「お、おはよう!」」」 みんなが返してくれる挨拶に一言二言返して席に着いた。 今日のみんなはどことなくソワソワしてなんだかおかしい・・・。 「なあ、噂の転校生って芽伊と同室って本当か?」 隣の席で本を読みながらそう尋ねる聖。 あ、聖はめちゃ頭よくてこれまた美形さん。 眼鏡もかけてて、知的な感じが素敵ー!と大人気。 親衛隊だってもちろんある。 忘れてたけど雷斗も琉季も親衛隊あるよ。 不思議なことに俺にもあるんだ。 まぁ、俺は親衛隊の人と結構仲良しだよ。 雷斗達はあんまり仲良くしてないけど。 むしろ嫌みたい。 「本当だよ、聖」 途端に騒がしくなる教室。 聖は少し眉を寄せただけで、すぐ視線を本に戻した。 「やっぱり!」 「大丈夫だったか?!」 「襲われたりしてないよな?!」 クラスのみんなは何を心配してるんだろう?と不思議になりながら頷く。 「いい人だったよ?」 ガラガラ。 「はよー」 「うーす」 「きゃー!琉季様かっこいい!」 「雷斗たん萌えぇ」 雷斗と琉季が帰ってきた。 「二人共ありがとね!お疲れ様」 雷斗は萌えと言った男を殴りながら"おう"と一言。 琉季は不機嫌そうに頷いた。
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