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｢転校生だ。仲良くしてやれ｣
とぶっきらぼうに先生がそう言ってーー。
陸が入って来た。
シーン・・・。
途端に静まる教室。
｢オタクかよ！｣
一人が吐き出した言葉にみんながざわめきを取り戻していく。
｢がっかりー｣
｢萎える｣
あわあわとそれを見て、止めようと立ち上がった時。
ゴン！！
陸が教卓を蹴り飛ばし、ニッコリ笑った。
｢俺、浅井陸。よろしくして下さらなくて結構です｣
再び、シーン。
先生はそれを腕を組みながら見つめている。
どこか楽しそうに。
｢先生、俺の席はどこですか？｣
｢芽伊の後ろだ｣
｢はい｣
スタスタと俺の後ろに座った陸を見つめて、どうしてあんなこと言ったんだろうと、これからの陸の生活に不安を覚えた。
陸いい人なのに…。
俺が陸をサポートしてやんないとなっ！
うん！
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