食堂事件

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壱side 「いってぇ‥」 なんだこのオタクは! この俺様を殴るとはいい度胸じゃねぇかこの野郎! 「てめぇっ」 胸ぐらを掴んで、睨みつけた。 怯まないその態度に感心するが、利口な態度じゃねぇぜ。 「俺らより弱いってどういうことだオタク」 「はっ!そのままの意味だよ!頭わりぃなぁ!」 ん。まてよ。 こいつの声ーー。 ‥‥‥ りぃに似てる。 顔はボサボサの頭だが、よく見ればカツラっぽいし。 挑発的な口元もーー。 ニヤリ。 俺は笑った。 もし、あのりぃなら‥ 日頃の恨み晴らさせてもらうぜぇ。 俺は陸にキスするふりをした。 途端に騒がしくなる食堂。 みんなにはキスしたように見えただろう。 ふん。 これでてめぇは親衛隊のいいカモだ。 「俺様に逆らった罰だぜ、りぃ。せいぜいイジメられるこったな!」 と囁けばオタクは更に殴りかかりそうになる。 へぇやっぱりぃか。 てめぇの弱みでも握って、てめぇのチームXX、潰してやんよ。(陸と同じこと考えてる) でも、 陸の同室者で芽伊ってやつはホントに綺麗だった‥。 また会えるだろうか。 いや会ってみせよう。 壱side終わり
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