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「元気、でしたか?」
「うん。大地も体調崩してない?生徒会って大変らしいじゃん」
「疲れて、ましたけど、芽伊、さんに会え、て、俺‥元気、になりました」
にこっと笑う大地はもうわんこにしか見えなくて頭をナデナデ。
あー。大地の毛相変わらずサラサラ。気持ちいい。
「芽伊、さんに撫でて貰うの、大好き、です」
「はは。大地は可愛いなぁ。あんま無理しないでね」
「可愛い、のは芽伊、さんです、よ? あの、これからはもっと芽伊さんに、会いたい、です」
「うん。俺も大地に会いたい」
「芽、伊さん‥。」
ぎゅううっと抱きついてくる大地にきゅんきゅんしてしまう。
あーホントに可愛い!!
「あの、芽伊さん」
「ん?」
「あいつ‥‥‥、同室者なんです、か?」
「あいつって‥?」
「モサモサ、男‥」
「ああ。もうそんな風に呼んだらだーめ。うん陸とは同室だよ」
「ごめん、なさい‥。」
しゅん‥っとする大地。
「俺が、同室がよかった、です」
少し俺から離れてそう言った大地はどこか切なげで、そんなに俺と会いたいならもっとこれから会ってやろうと決めた。
ぐうぅ~。
「あ」
「夕飯まだ、なんです、か?」
「早く大地に逢いたくて、まだ食べてなかったんだ」
って笑えば大地がかああ!と赤くなる。
「それ、反、則です」
「え?」
「いえ。俺も、まだ、なんです。一緒にどう、ですか?もちろん、俺の、部屋で」
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