王子様は狼でした

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陸も琉季と聖もご飯まだだったらしく俺はお詫びに夕飯をご馳走することにした。 俺の部屋に集まった四人に俺はまず謝った。 「心配かけて、ほんとゴメン」 「ん。もういい。つか誰と会ってたんだ?」 と雷斗。 可愛い顔で俺を鋭く睨みつける。 こ、怖いです! 「ひ、秘密…」 「…心配、だったんだからな…。気をつけろ」 「ん。ごめんね、琉季」 琉季の頭を撫でて微笑むとボンッと効果音が付きそうなほど顔が真っ赤になった。 「…仕方ない子だな、芽伊は…」 髪をかきあげそういう聖はなんだか色っぽい。 なんだか見とれていると、聖がフッと笑った。 普段あんまり笑わない聖の笑顔はレアモノで俺は更に見とれてしまった。 聖はそんな俺の耳元にそっと顔を近づけーー 「犬ばっかり構わないでたまには俺も構ってくれよ?」 「ひぅ…っ」 あんまりエロい声が囁くもんだから変な声が出た。 てか犬って…大地と会ってたこと分かってるのか? 聖って鋭い…。
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