王子様は狼でした

10/22
前へ
/115ページ
次へ
教室に着くと陸の机が酷いことになっていた。 「だれがこんなこと…!」 酷い…。 「はっ。こんな陰険なことてか出来ねぇなんて、男らしくないですね」 「り、陸」 陸は鼻で笑ってるけどこれはー笑ってていいことじゃないよ。 クラスをぐるっと見渡すとみんなこっちを見ていた。 眉を潜める者がほとんどだったけどー… こちらを見てクスクスと笑うチワワ君達が数人。 でも何も証拠がないのに犯人を特定することなんて出来ない。 「…こんなこと…すごく嫌いだ」 俺が陸の机を掃除し始めると、琉季も雷斗も手伝ってくれた。 「三人ともありがとう…」 「ううん。陸…っ」 「「ちょ!?ええー?!」」」 陸にぎゅうぅっと抱き着いた芽伊にクラスのみんな&雷斗、琉季が絶叫。 「め、芽伊…!?」 「大丈夫だから…ね。俺は陸の味方…だからっ」 「ちょ!離れろー!」 琉季が慌てて引き離したが、しばらく陸は抜け殻のようだったとのこと。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7317人が本棚に入れています
本棚に追加