王子様は狼でした

15/22
前へ
/115ページ
次へ
「ただいまー」 「おかえり!芽伊」 「「邪魔してるぜー」」 部屋に帰ると雷斗と琉季と陸がトランプしてた。 なんだかんだで少し仲良くなったみたいで嬉しかった。 三人がやってたのは大富豪。 「はっ俺の勝ちだな」 一番先に抜けたのは雷斗みたいだ。 悔しそうにする二人をハッと鼻で笑う。 雷斗ってSだよな…。 「つぎ俺あーがり!」 二番目は陸。 「くそお…!」 三番目が琉季。 めちゃくちゃ悔しがってるけど、そんなにトランプに熱くなる方だったっけ…? 「芽伊、今日俺この部屋泊まるから」 「へっ?別にいいけど…雷斗だけ?」 琉季は? 「琉季は陸と語りたいらしい。だから陸は俺らの部屋に泊まる」 「へえぇー陸達仲良くなったんだな!俺、嬉しい」 「てことで食堂行こうか、芽伊」 「うん!ほら、二人も何落ち込んでんだ?行くぞー」 本当は、トランプで一番で抜けた者が芽伊の部屋で泊まれるという勝負だったのだか、芽伊はそんなことは一切知らないままご機嫌に部屋を出た。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7317人が本棚に入れています
本棚に追加