王子様は狼でした

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伊織side 俺は結城伊織。 この学園の副会長を勤めている。 みんなには王子様なんて言われているけど、 作り笑顔で隠された本当の俺なんて誰も知らないくせに、と思っていた。 だけど転入生の陸はそんな俺の偽りの笑顔を気づいてくれた。 だから興味があったんだ。この子なら本当の俺を見てくれるんじゃないかって。 そんな時、陸の友達の芽伊って子に出会った。 艶のある黒髪に、整った中性的な顔。 つまりかなりの美少年。 彼の笑みは柔らかくて、優しくてとっても綺麗な笑みで。 そんな笑顔ができる彼を少しだけ疎ましく思ってしまったのも事実だった。 ただそれだけだったハズだった。 でもー…。
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