可愛い系男子は肉食系

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雷斗side なんで…どいつもこいつも芽伊にキスしやがるんだ。 ムカつく…。 二人にキスされた芽伊の綺麗な唇を見ていると、 イライラしてきた俺は首にかけていたタオルで芽伊の唇をゴシゴシと拭った。 「ら、雷斗?!んぐぐ」 「これが本当の消毒だ」 「ぷはっ。もう何するのさー」 「うっせぇ。ほら寝るぞ」 「ら、雷斗??」 芽伊の手を取り芽伊の寝室へ向かう。 そのまま少し乱暴に芽伊をベットに押し倒した。 「ら、雷斗…?」 俺を不思議そうな目で見上げる芽伊が可愛いすぎて…。 あの馬鹿二人のように唇を奪おうと思ったが寸前で止めた。 …ダメだ。 だいたい芽伊は俺をそういう風に好きじゃねぇ。 「芽伊。簡単にキスなんかさせるな…。嫌なんだ」 「雷斗…」 芽伊の暖かい手が俺の頬に触れた。 「分かった。だから…、そんな辛そうな顔しないで?」 「……約束だぞ?」 「うん」 ふわっと微笑んだ芽伊に俺も微笑んでぎゅうっと芽伊を抱きしめた。 好きだ。 大好きだ。 どんなに時間がかかっても絶対お前を手に入れてみせるからな? 「お休み、雷斗」 ちゅ、と芽伊の唇が俺のおでこに触れた。 たったそれだけなのに、ドキドキしてしばらく寝れなかった俺はそうとう芽伊に溺れてる。 雷斗side終わり
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