王子さまへの方程式

親睦会

とは言ったものの…。

どうやったら仲良くなれるんだろう…。
かくれんぼって団体戦じゃないしー。うーん。

そんなことを考えながら準備をして部屋を出た。

ちなみに今の格好はもちろん皆体操服だが、琉季は完全に腰パンして長いジャージを七分丈にしている。上は長袖でまくっているし、ジャラジャラしたアクセも不良っぽい。

雷斗はハーフパンツ。それに半袖シャツにカンバッチが少し付いててお洒落だ。珍しく前髪を黒いピンで上げている。前髪が邪魔で動きずらいからだそうだ。本人に言ったら怒るから言わないけど…可愛いっ！

陸は長いジャージにいつもの変装中。(短くてゴメンねっ(汗))

んで俺だけど普通にハーフパンツに半袖シャツ。
うん普通だね(笑)

体育館で開会式があるので体育館へ向かうとすでにほとんどの生徒が集まっていた。

えっと俺らのクラスは…っと。
人混みを掻き分けていると何人かの俺らの親衛隊の人に会い道を通してくれた。皆優しいね。
ふわっと微笑むとみんな顔を赤くして俯いたけど、そんな気持ち悪かったかな…？

あ、聖だ！
クラスの列に聖を見つけて駆け寄る。

｢おはよう、聖。もう具合は大丈夫？｣

｢ああ。おかげさまでな。ありがとう｣

｢いえいえ｣
聖が良くなってよかったぁ。

ふわふわした思いでいると舞台上に生徒会メンバーが現れた。

｢それでは今から親睦会"かくれんぼ"を始める｣

生徒会長さんがそう宣言すると皆一斉に騒ぎだした。
チワワ君達はキャアキャア黄色の悲鳴を上げて生徒会メンバーを見ている。