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だけど、この仲間達は永遠に一緒にいるだろう。
強い絆があるから。
時空を越えて、舞姫と勘違いされたあの時…
あれは私にとって本当に運命だった。
私が今ここに居ることもまた運命だ。
呂布「…愛音、何を笑っている?」
愛音「ん?笑ってた?」
張遼「ずいぶんと嬉しそうな顔ですな」
陳宮「よい事でもありましたか?」
愛音「まぁね」
この空間が私にとって一番嬉しいこと。
そんなこと…声に出さなくたって伝わるよね?
呂布「…フン、先に進むぞ」
愛音「あっ、待ってよ呂布~」
呂布を追いかけ、私は小さく呟いた。
愛音「ねぇ呂布?私はこれからもずっとそばに居るから。貴方だけの舞姫として…ね?」
呂布「……フン」
呂布は小さく笑うと私の手を掴んだ。
呂布「行くぞ、愛音」
愛音「うん!」
私はこれからずっと…
呂布の為に人生という舞台で舞おう。
共に歩む道を…
少しでも照らしたいから。
私は偽りの舞姫から…
ようやく本物の舞姫になれた。
たった一人の…
飛将の為に舞う舞姫として。
―私達はその後、歴史という舞台から姿を消した―
ただ一つ…呂布は生涯大切な者を守り…
守られた舞姫は呂布の為だけに舞っていたという事実を残して…
―END―
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