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朝の暖かな日差しが梨香を照らした。春らしく心地の良く入学式には持って来いの天気だ。
時間は少し早いが部屋を出てリビングへ向かった。リビングに入るとペットのユキが小さなジョウロをくわえて迎えてくれた。
ユキは梨香が花壇に水をやるのを毎日見てたからなのか、朝一に持ってきてくれるようになったのだ。
「よしよしっ。ありがとう、ユキちゃん」
持ってきてくれる度にユキの頭を撫でながら微笑む。ユキは尻尾を振って気持ちよさそうに床に転がっている。
梨香は、撫で終わると玄関へ行き、花壇に水をあげた。ユキも梨香が水をあげているのを見て近くに座っている。
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