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「痛い、痛いよ!イトゥク兄さんっ!!」
ぎゅっと キュヒョンの腕を掴んだまま 屋敷に戻ったイトゥク。
部屋のベランダに着くと 掴んでいたキュヒョンの腕を離し 睨みつけた。
「二度と あの場所に行くな キュヒョン!! わかったか!?」
睨みつけたまま 恐い顔で 言うイトゥクに キュヒョンは 首を すぼめて 頷いた。
「そんなに 恐い顔しなくても もういかないよぉ~。…でも あそこには 何が‥」
「お前には 関係ないっ!!」
普段 大声など出さないイトゥクの 怒鳴り声に 驚いた ウニョクが 部屋に飛び込んで来た。
「どうしたの イトゥク兄さん? キュヒョン?」
ウニョクは イトゥクの前で ばつの悪そうな顔をするキュヒョンを見つけて 更に 驚く。
「イトゥク兄さん‥」
「もう いいから 出て行ってくれ…」
イトゥクは そう言うと 大きな椅子に 体を預けるように 座り込んだ。
ウニョクは、そんなイトゥクを心配そうに見つめると キュヒョンを連れて部屋を出た。
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