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この夜も 静かな満月だった。
村から出て町へ 買い出しに行っていた1人の少女。
日が暮れた森の中を足早に歩いていた。
「あ~ん。すっかり遅くなっちゃった… 母さん達 心配してるわよね。」
薄暗い森の中。
灯りの無い道を 恐々 歩く少女。
バサバサッ
「きゃっ!!」
ホーッ ホーッ
「な、なんだ フクロウか…」
鳥の鳴き声に ホッとする少女。
ふと 前を向くと 目の前に 男が立っていた。
男は 黒いマントを 靡かせて 妖しい笑みで 少女を見ていた。
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