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「どおしましたか? お嬢さん。こんなに暗い道を 1人で歩くなんて 危ないですよ?」
男は そう言って 更に少女に近寄った。
「えっ…/////」
男に見つめられた少女。
「言い伝えを 聞いた事は ないんですか?」
「言い伝え…?」
「そう。…満月の夜、乙女が1人でいると 連れ去られてしまう…っていう 言い伝え…」
「満月の‥夜」
「丁度 今夜は 満月ですよ?」
男は そう言って微笑むと 少女の腰に手を回して ぐいっと抱き寄せた。
「きゃっ…//////」
「可愛い お嬢さん。 あなたも 連れ去られてしまいますよ?」
そう言いながら 少女に顔を近づける男。
「だ、誰に?」
「……僕のような バンパイヤに…」
男は そう言って ニヤリと微笑んで 尖った牙を出すと 少女の首筋に噛みついた。
「あ…」
少女の意識は無くなった。
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