満月

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「流石だね?カンイン兄さんは。」 その様子を 樹の上から じっと見ていた 3つの影。 「感心してないで お前らも 次の満月までには 獲物を捕まえられるようにならないと駄目だぞ」 そう言って カンインは マントを靡かせて 3人の乗る樹まで 浮き上がって来た。 「簡単に言うけどさぁ~」 そう言うのは やんちゃな顔で笑う ウニョク。 「次の満月までは まだ日があるよ」 焦るウニョクを宥めるように言うのは イェソン。 そして 黙って 3人の会話を聞いているのが イトゥク。 「全く…のんびりしてられる身分じゃないだろ~」 カンインは そう言うと 先ほど噛みついた少女を抱きかかえると また マントを靡かせて 山の頂上にある屋敷に向かって 飛び立った。 「待ってよ カンイン兄さん!!」 ウニョク、イェソン、イトゥクは 同じようにマントを靡かせると 急いで カンインの後を追った。 .
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