僕の最期

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学校でイジメに遭い始めたのだ。 母子家庭であるというのを口実に様々な嫌がらせを受けてきた。 もう嫌だ 僕が何をしたと言うのだろう。 なぜ僕がこんな目に遭わねばならないのだろう。 終わりにしたい。 終わりにしよう。 いつものように暴力を振るわれ、片足を引きずりながら考えていた。 気付くと僕は京浜東北線の線路を跨ぐ橋の上にいた。 下にはひっきりなしに電車が走っている。 そのタイミングに合わせて飛び降りれば、すぐに終わりに出来るんじゃないだろうか。 いつも考えていたことじゃないか。 迷うことはない。 …やろう 僕は橋の欄干に手をかけた。 前から電車が来るのを待つ。 来た。 みるみるうちに電車は橋へ近付いてくる。 駅へ入るために減速し始めていても、僕を吹き飛ばすには充分なスピードが出ている。 今だ!! 僕は欄干に飛び乗り、一気に前へ飛び出した
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