僕の最期

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タタタタタ…! タンタン! 「あと10分、あと10分持ちこたえろ!」 「小隊長、もう弾薬がありません!」 「衛生兵は、衛生兵はいないか~!?」 …なんだろう? 声が聞こえる。 叫び声だ。 叫び声のする方を僕は見た。 ………え? そこには川にかかる橋を守るように陣取る兵隊の姿があった。 僕は線路にかかる橋から飛び降りたはずだ。 なんでこんな場所にいるのだろう。 僕の身に何が起きたんだろう。 戦ってるの兵隊たちは自衛隊…なのかな? あたりを見回しても必死に銃を撃ちまくる兵士と半壊して煙をあげる建物ばかり。 皆目見当つかないまま僕はうずくまった体を起こそうとしたその時だった。 「小牧!伏せてねえで撃て!!」 僕のすぐ横から僕の名前が大声で呼ばれた。 僕は自衛官じゃないし、自衛隊に知り合いもいない。 僕が呼ばれる理由なんて分からないし、僕を知っている人がいることは尚更理解できなかった。 「聞こえないのか、小牧!?」 「は、はい!!」 また大声で呼ばれた僕は反射的に返事をしてしまった。 撃てなんて言われても銃なんて触るどころか本物を見るのだって初めてだ。 扱えるわけが… そう思いながらも、なぜか僕は目の前に転がっていた銃のマガジンを取り替え、コッキングレバーを引いて撃つ準備を整えていた。 どうしてだろう? 電車に飛び込もうとしたあたりからは夢を見ていたのだろうか? でも夢って自分の記憶をつなぎ合わせて作るはず。 銃の知識が全くない僕がこんな夢を見るわけがない。 僕の頭の中をそんな自問自答が駆け回っていたが、引き金を引いた途端、一気にそんな考えは吹っ飛ばされた。 ダダダダダ…!! 凄い。 耳をつんざくような音と共に強烈な反動が肩にかかる。 でも思っていたより軽い。 そんなものなのだろうか? そう思っているうちに弾が切れた。 ほんの数秒。 連射するとこんなにも早く撃ち尽くすものなのだとは思わなかった。 この銃から出た弾はどうなったんだろう。 音と反動に驚いて前なんて殆ど見てなかったから分からない。 そう思い、前を見て愕然とした
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