Dear...RI

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Dear...RI

僕は君のこと何も知らないよ   名前と出身地と嫌いな食べ物くらいしか知らない   君の過去に 何があったのかなんか   知るわけがない       それでも   過去を語る君が   すごく切なく見えて   ムリしてるんじゃないかって思って     僕のほうが泣きたくなった   きっと僕だったら 耐えられないような   そんな過去を 君は持っていて   もし僕だったら   そんなふうに 笑えないと思う       でも   君は笑った     辛いはずなのに   苦しいはずなのに     君が届けるメッセージの中の   君の気持ちが痛いほどに 伝わってきて       なぜだかわからないけど   無性に抱きしめたくなったんだ   頑張ったねって   頭を撫でてあげたかったんだ       そしたら君の   辛いのとか   苦しいのとか   寂しいのとか   全部流れ出てくれるんじゃないかって   僕は思ったんだ       同情とか   そんなんじゃなくて   きれい事でもなくて   素直にそう思ったんだ       君の痛みが   少しでも楽になればいい     君の心が   少しでも晴れればいい       僕にしてあげられることは   数限られているけど       君が笑顔になればいい   君のその綺麗な心が   いつまでも続けばいい   君が幸せになればいい         君みたいに   綺麗な言葉を 送ることはできないけど       僕は   心から   そう願うよ
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