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「どうも!NON STYLEです!」
「よろしくお願いします!!」
いつやっても慣れない多い観客の前。
「以外に根暗。」
「知らんやん。」
順調に笑わせていく。
「えっと、正方形です。」
「そういうことちゃう…ねん…。」
井上の目線が観客から少し反れて眉間にシワが寄った。
「ああ、NON STYLEです…?」
石田の目線も同じ方へむけられた。
「そういう意味でもないねん!」
井上は無視してネタを進める。
「僕がボケで隣の小さな人が突っ込みで…。」
石田は見間違いだろうと数回まばたきをしてネタを続ける。
「宣伝せんでええねん!」
「宣伝せんでええ?NON STYLEです!」
「恥ずかしいわ!もうええわ。どうもありがとうございました!!」
少し慌てるように幕へはけていく。
あれは幻であろうか…。
現実にはあり得ないのだから…。
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