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「井上、井上!見たか?」
楽屋に入るとあわてて肩を揺さぶってくる。
「見た。あれ、なんなん?なんかぬいぐるみが浮いてへんかったか?」
井上も同じように焦っている様だ。
「なんか普通に笑ってたし…。」
「やんな?これは夢なんか?」
お互いにお互いのほほを強くつねった。
すると2人同時に涙目で痛いと叫んで離れた。
「夢とちゃうな?」
「ちゃうようやな。」
余計に不安が襲ってきた。
するとその不安の間をノックの音が響く。
「お二人にお届け物が届いていますよ。」
スタッフが2つの箱を持って入ってきた。
「ありがとうございます。」
見ると宛先は書いていない。
黒い箱を井上が、白い箱を石田が同時に開けた。
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