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「…そっか」
「んだよ聞こえねーな………ぁ?」
誠が慎也の微かな呟きを感知したと思ったその時、
突然強い力でひっくり返され目の前の白いシーツだけの世界が一転し、壁と同じ薄いベージュ色の天井へと変化した。
ふ、と下を見ると慎也の整った顔が自分の両脚の付け根近くにあることに気がついた。
「…………。」
慎也は険呑な空気をバックにしょいながら、無言で誠の自身に舌を這わすようにして舐め始めた。
前触れもなくそんなことをされたら堪ったもんじゃない。
だが、残念ながら人で有る限り性器を刺激されて感じない生物は居ないわけで、ましてや不感症でもなんでもない健全な身体を持つ誠は感じざるおえなかった。
「あ゛っ、マジかよっ…んッ」
強張っていた身体が、慎也によってもたらされる快感によりどんどん弛緩していってしまう。
そのためか、押さえ付けられた身体では満足に抵抗もできなかった。
「あっ、…は、」
頬を染め、目を伏せながら快楽に酔いしれるその姿は、慎也の理性までもを奪い去りそうなほど扇情的で魅力的だった。
「ねぇ佐藤、もうでちゃいそう?」
上目遣い気味に尋ねられ、正直こんなことを言ってのける慎也に思い切り引いたが、達してしまいそうなのは紛れも無い事実で、そんな誠の気持ちも察しているであろう慎也といえば、もう少しで達けるとゆうのに、誠の返事を待っているのかそれ以上ぴくりとも動こうとしない。
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