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「っ、てめぇ、マジで何がしてぇんだよっ」
キレイに整えた髪をぐちゃぐちゃにしながら、だんだん惨めな気分に陥ってくる。
そんな誠を漆黒の濡れた瞳でじっと見つめていた慎也。
普段なにを考えているか分からない慎也ではあったが、今は目に見えて欲情しているのがその様子で伺える。
口で慰めることに疲れたのか、慎也は自身の手で再び誠のものに的確な刺激を与え始めた。
「…経験豊富な佐藤ならすぐに分かると思ったんだけど……それとも、認めたくないのかな」
なにを。
何も分からず安易にそんなことを聞いてしまえば、明らかに自分の身を危険に晒すことになる。
質問に答えた慎也はきっと、発言通りの行動に移すだろう。
与えられる気持ち良さにただただ無心で酔いしれていると、絶頂が近いのか誠が急に腰を引いて抵抗しだした。
「離せっ」
「駄目、そのまま…」
「はあっ、あ、…くそッ、もうっ」
微かに誠の息が荒くなったその瞬間を狙って、慎也がより一層早い動きで誠のものを攻撃する。
その堪え難いほどの快楽に誠は抗いきれず、そのまま達してしまう。
「…ん゙っぅ、」
まだ荒い呼吸の中、慎也が顔を寄せてきて誠の耳を食むようにして唇で弄ぶ。
「…佐藤」
耳元で囁かれる慎也の言葉、息遣い全てに甘さを感じて思わず身じろぎをする。
「…ん、」
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