Ⅰ 出会い

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は!? はこびびと?なんだ、それは 佐○急便みたいなやつなのか? それとも、運転手? 「――詩津さん?」 「はい?」 「あたしは、佐○急便の方ではありませんよ」 「え、えぇ!?」 考えを読まれたのか!? 「はい。考えを読みますよ?」 す、すごい人だ。エスパーなのか? そこら辺が、ちょっと心配になり、質問してみた。 「人間ですか?」 一瞬驚いて、瞬きをすると、天使顔負けの極上スマイルを詩津に向けた。 「そとは―――人間ですけどね」 そと そとは人間て…………中は何が? いや、まて。 何故普通に話しているんだ? 不法侵入だ、彼女は。 さっさと追い出さなくてはいけない。 「―――詩津さん?もしかして、郵便物見てないですか?」 不安そうな声で、自称『はこびびと』は聞いてきた。 「郵便物?まったく見てないな」 .
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