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「……」 「おっちゃんミックス追加~」 「……ぃ」 「あ、あとコーラも頼むわ」 「……おい!!」 「あン?」 「お前なに勝手に追加注文しとんねん!ミックス高いからイカ玉にせぇや!」 結局あの後このパーカーの男に連れられ(無理矢理引きずられ)てカズマはいつものお好み焼き屋に来て何故か一緒に鉄板を囲んでいた 「ケチやな」 しかもカズマの奢りということで 「ケチちゃうわ!コーラまで頼んでお前が厚かましすぎんねん!えーー……と……」 カズマはここで初めて目の前の同級生の名前をまだ知らないことに気がついた 「タカヒロ。キモトタカヒロやで。カズマ」 「お前が厚かましすぎんねんタカヒロ!…… ん?」 お好み焼きを美味そうに頬張りながらタカヒロと名乗った男は今自分の名前を呼んだ気が…… 「トウドウカズマちゃうのお前」 「いや……そうやけど…」 そう言うとタカヒロは上目遣いで口元だけでニヤリと笑った 「なんで名前しってんのか不思議そうな顔やな。俺は入学式ん時からお前のコト知ってたで」 「え…なんで…」 「はいミックスとコーラお待ちどーさん」 カズマの声は料理を運んできた店のオッサンによって遮られてしまった 「まぁそんなんどーでもえぇやん。それよりほれ、ミックスきたで。俺もう食われへんからカズマ食べてや」 「ぅおぉぉい!お前なんで食べれへんのに追加しとんねん!」 「いちいちうっさいの~。細かい男は嫌われんで」 タカヒロはケラケラ笑うと二枚のヘラを使って器用に大きなお好み焼きをひっくり返した .
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