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「あ―…っと…俺のクラスは……」
短い春休みが終わり今日から高校二年生になる藤堂一真は新しいクラスのメンバーがプリントされた紙が張り出された掲示板の前で自分の名前を探していた
きっちりと着た学ランに少し癖のある黒髪、どこか人を寄せ付けないような独特の雰囲気をもっているカズマは180cmある身長をいかして上から掲示板の端から端まで見回した
「…お、あった。なんやあんま一年の時からメンツ変わらへんな。これやったらクラス変えいらんのちゃうか」
自分の名前を見つけたカズマは新しくクラスメイトになる生徒たちの名前をざっと見て文句を言いながらも内心ホッとしていた。
元々人見知りな性格のため自分の知らない奴らばかりがクラスメイトになられても困るからだ
「いくらなんでも担任は変わるやろな…」
‐―ドンッ!!!!
「!?!?」
「ぅおいっ!!」
カズマが掲示板の字を目で追っていると太ももの後ろに衝撃と痛みがはしり、大声で怒鳴られ驚いて振り返った
そこには学ランの下にパーカーを着てズボンを腰までずり下げて履き、少し長めの髪を茶色に染めた男子生徒が立っていた
男子生徒はカズマより背が10cmぐらい低く小さな顔にクリッとした大きな黒目がちな目、ぷっくりとした唇から小動物のような可愛らしい前歯がチラッと見えていて、春だというのに全体的に日焼けした浅黒い肌をしていた
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