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「おいコラ!!」
カズマが見とれていると男子生徒はその可愛らしい外見にはおおよそ不釣り合いな言葉遣いでカズマを怒鳴り睨みつけた
「邪魔やねん!お前がでかい図体でボサッと立ってるからクラス表が見えへんやろがい!!」
男子生徒はドスのきいたこえでまくし立てるともう一度カズマの太ももを蹴り無理矢理退かせた
「痛ッ…!」
「あ゛ー…なんや知らん奴ばっかやなぁ」
目を細めて掲示板を見た男子生徒はだらしなく持っていた鞄をぶら下げ、痛がっているカズマを無視してかったるそうに校舎に入って行った
‐―な…なんやねんアイツ…
カズマは二度も蹴られた太ももをさすりながら男子生徒の消えて行った方を呆然と見た
カズマと同じ掲示板を見ていたということは
‐―同じ二年っちゅうことかい
言葉遣いや態度のわりには童顔で可愛らしい顔をしていたので一年生かとおもったが…
それにしても…
「初対面の奴のケツ蹴るか?フツー…」
カズマは蹴られた太ももをもう一度さすると校舎に向かって歩き出した
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