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「はぁ!?」
「良いから早く!」
後ろを振り向くと同時に声が前に出る。
俺が見たのは赤い髪の女の子だった。
「っ!」
その子は空高く飛び上がり、右手を振りかざした。
…げぇ!?凄いジャンプ力…!
「はああああああ!」
ボゥッ!
彼女の右手が発火する。
「マナよ集え…メガフレイム!」
…え、詠唱?wwww
ドカアアアン!
ゴリラ達を中心にメラメラと炎が燃える。
「アアアア!」
「ルアアアア!」
気がつけばその姿は無く、残ったのは焦げた臭いと灰だけだった。
…な、なんだよ今の…
「アンタ、こんな所で何してんの?」
先程の少女だ。歳は14、5だろうか。しかし明らかに人間じゃない。
「ちょwwww爆発してたやんwwww」
「…はぁ?何がよ」
少女は不満げだ。
「て言うか、なんでスレイブエイプに追い掛けられてたのよ?」
「スレイブ…エイプ?あの猿にはそんな名前が?和名でニホンザルですか?w」
「…は?」
少女には明らかに通用していなかった。
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