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右手を引っ張られながら、俺は冷静に考えてみる。
…なんでこんな所に居るんだ?
改めて。
俺の名は大江 伸弥(おおえ しんや)。
列記とした日本人である。
今年で高校2年生であり、普通ならハッピーな青春学校生活を送っている時期だ。
…むぅ、現代学園恋愛物の主人公って希望したのにな?
「えっと…じゃあアンタは伸弥、で良いのね?」
「ま、それで良いか。ホントはお兄ちゃんって呼んでほしいんだけど」
「…は?」
彼女…リンスレットとは言葉こそ通じるが日本人のオタ…もとい真髄は解らぬようだ。
「で、何処から来たのよ?」
「だから解んないって。気づいたら此処に居たんだよ」
「は?…アンタ酔ってたの?」
「うはwww俺は未成年ですおww」
リンスレットは溜め息をつく。
「解ったわ…で、なんでエイプ達に追い掛けられた訳?」
エイプ達…とは先程のゴリラ達のことだろう。
…そういやコイツアレを一撃で倒したんだっけ。
「お前、フレイムヘイズか?」
「は?…ホント意味解らないわ、アンタ。私が所属しているのはマグナドルド騎士団よ」
「…あ?ww」
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