楽進、知りたがる

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「かわいい女の子の提案を断るのも忍びない お言葉に甘えさせてもらうよ」 すぐに顔が赤らむのが分かった そんな顔を隠すため思わず顔を下げる 赤みが引いたのを確認し、 おそるおそる顔を上げると 目の前の青年はアハハハと笑いながらこちらをみていた ・・・・なんだ茶化されたのか 自分のような無骨なものに男性が"かわいい"なんて言うはずがない わかっていた事だが改めて考えると傷つく自分いる ・・・・何を軟弱な 改めて気合いを入れ直し青年に向き直る 「それでは村まで案内します、 ついてきて下さい」 「お、そうかい。ありがとう」 「いえ、では行ききましょう」 青年に背を向け歩き出す 村まではそんなに離れておらず 半刻ほど歩けば直につくだろう ふと一緒に歩いている青年の刻腰に目がいく そこには2振りの剣が添えられている 1つは斜めにジグザグと折り曲がっていて、本当に人が切れるのかというような剣 もう1つは剣の背に溝が掘ってあり、デコボコと凹凸を描くような形になっている それぞれ変わった形をしている しかし何より変わっているのはこの青年の方だろう ボサボサで、今まで牢にでも入っていたんじゃないだろうかと思うような黒髪 ボロボロの服に似つかわしくない純白の肌 そして所々に見える傷跡 その格好はみすぼらしいのに、青年の放つ雰囲気は幾多もの死線をくぐり抜けてきたと物語る
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