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女子高生としてはあり得ないスピードで通学路を走る紅子。
ちらほらと同じ学校の生徒が見えてきた。
どうやらギリギリ間に合うようにはなったらしい。
しかし紅子は周りも見ずに走っているためそんなことには気づいていない。
通学路にある最後の曲がり角をそのままのスピードで曲がる。すると目の前に映ったのは自分の着ているものと同じ深緑色のブレザー
当然今の紅子に避けきれるはずもなく…
「えぇぇぇ――ッ!!💥」
ドンッ!
見事相手の背中にぶつかってしまった。
かなりのスピードでぶつかったため、相手は前によろけた。
「~!ッてーな!!気をつけろよ!…ッて、大丈夫か! ?」
ぶつかった相手―少年は慌て紅子に声をかけた。しかし紅子はそれに答えられなかった。
ぶつかった衝撃で見事にひっくり返り、頭を打って気を失っていたのだから。
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