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「お前たち席に座られ~、座らんと欠席にするぞ~」
そう言いながらスーツ姿の女性が入って来る。
鍵原 飛鳥(かぎはら あすか)先生だ。
鍵原先生は国語を担当しており、生徒たちから授業が面白いと人気がある。
「今日の日直はと…龍水と森だな。ほれ、龍水」
鍵原先生は俺のまで来ると日誌を渡し、黒板前まで戻って行く。
「起立、礼」
「さて、出席とるぞ~。」
先生は次々に出席を取っていく。
「山崎、ん、山崎は今日もいないのか?」
山崎 花江(やまざき はなえ)、ここ3日ほど欠席してる子だ。
「龍水、悪いがプリント届けるついでに様子見て来てくれないか?」
「良いですよ」
「悪いな、あとでプリンシェイクおごってやる。さて次は…」
先生また出席を取り始めた。
「欠席は山崎だけだな。今日は特に言うことがないからこれでホームルームは終わりだ。」
「起立、礼」
先生は教室から出て、職員室に行ったようだ。
「龍水くん、今日、料理部の先生として来てくれる忘れてないよね?」
俺が日誌を書いていると2人ぐみの女子生徒が少し不安そうに話しかけてきた。
2人は料理部の部員で、今日、料理部の先生として行くことになっている。
さっき山崎さんにプリントを届けることを承諾したため、俺が忘れてないか不安になったのだろう。
「忘れてないよ、山崎さんの所には料理部終わってから行くから」
「良かった、龍水くん忘れてるじゃないかって少し不安になったよ。」
そうにこやかに言うと2人は安堵し自分席戻って行く。
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