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いや、人の世を信じなくなったのではない。
ある世界を創造した、女神である、リマ・サダノーツはこう述べている。
「我々は、人に力を与えすぎたのかもしれないな。だから、その力の使い道すら見えてこなくなった人間に愛想尽きてしまったのかもな…」と。
だが、幻想郷という世界を管理する神になった女神は、こうかえした。
「それは違う。力があれば、暴走し狂うのは当たり前だ。利用の仕方を間違えるのも無理はないが…、
この世界は違う。一人一人の個性を生かし、尊重し、暴動が起きようが、異変が起きようが、それを解決するために、輪を繋ぎあって、みんなで守っていく…。
これが、この世界のやり方なんだよ…」
リマは、その女神を尊敬しながら、名前を尋ねてみた。
「あたしかい?あたしはね……
………
…ふふふ……
魅魔(みま)
……で名乗らせてもらうよ。」
完
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