阿求のお客①

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とにかく、よろしくです。 …ふぅ。やっと終わりました。 ………おや? 稗田家の玄関の前でコンコン、コンコン、とノックをする者がいた。 阿求が玄関に向かい開けてみると、風変わりな坊さんが尋ねてきた。 …あのぉ、どちら様で? 「初対面なのも無理ありません、阿求様。なんせ、初代・阿一時代に二度しか会ったことが無かったのですから。」 いぇ……私、けっこう顔の覚えがとても良いほうだったから大丈夫です。ええと……たしかぁ……、イロイロト・サイモンさん……でしたっけ? 「゛色々と゛ってなんですかっ!? まぁ下だけ合ってるけど…、改めて自己紹介しましょう。 私は、色江戸・彩門(しきえどさいもん)です。実は昔、博麗神社で修行僧をやってましたが、破門されて破戒僧(坊さんの不良?)になっちゃって死んだ後もその罪を償うべく、外の世界などで、そのまま様々な神社の修行僧としてやってましたが、最近になってやっとここに戻って来ました。」
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