01 想いと絶望

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01 想いと絶望

ギリギリと痛む腕、声にならない威圧感。彼はただ者ではない、そう思わざるを得なかった。 「コウ?…キミは不思議だね?」 未だに薄れる事のない緊迫感。 「…喋れない訳ではないだろ?何が胡散臭いって?」 「べ、別に…」 「フフ、嘘は良くないよ?コウ?」 ドサリ-… 両腕を捕まれたと同時に背に走った軽い衝撃。だが、その重圧は半端ない。 「…ッ」 「キミ、何か知っている?」 知られたくない秘密を私が知っていると言いたげな瞳。
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