17人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
01 想いと絶望
ギリギリと痛む腕、声にならない威圧感。彼はただ者ではない、そう思わざるを得なかった。
「コウ?…キミは不思議だね?」
未だに薄れる事のない緊迫感。
「…喋れない訳ではないだろ?何が胡散臭いって?」
「べ、別に…」
「フフ、嘘は良くないよ?コウ?」
ドサリ-…
両腕を捕まれたと同時に背に走った軽い衝撃。だが、その重圧は半端ない。
「…ッ」
「キミ、何か知っている?」
知られたくない秘密を私が知っていると言いたげな瞳。
最初のコメントを投稿しよう!