00 光りが導く先

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「コウはもう歩けるのか?」 ホマレは椅子に座り彼女に視線を向ける。 コウ-… 自身の名を呼ばれる度、嗚咽を吐き出したくなる。本名を口にしてしまった事を今更ながら後悔。 「…ああ、歩ける」 素っ気なく発した筈なのにヤツはニコニコと笑いやがった。やはり虫酸が… 「コウちゃん、私達小等部で勉強教えてもらってるの、だから体が良くなったら小等部においでよ!」 と、いきなり手を掴むニール。 --…焦ったぁ。 不覚にもボロを出す所だった。
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