00 光りが導く先

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-…呆気ない。 そう感心したのも束の間、出払った2人をよそに室内には嫌な空気が流れ込んだ。 レン、食えない奴だな。 「…コウ、気分は?」 けして鼻が良い訳ではないがこの男、血生臭くてたまらない。近寄られる度に同じ臭いがして居たたまれなくなる。 「だ、大丈夫…です」 「そっか、この間の血液検査では異常は見当たらなかった。良かったね?」 「…はあ?」 心拍数を確かめるレン。だが、目は笑っていない。 …何か言いたいのならば言えば?
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