00 光りが導く先

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「…脈拍も正常」 しかし、私の疑問を打ち砕くかのように平然を装う彼。 「…そう、ですか」 「けどあまり食事をとってないみたいだね?だから点滴をさせてもらうよ」 ニッコリと微笑む裏側が見たい。彼は何を考え、何を企んでいる? 私の腕を掴む彼。 「痛いけど…我慢してね?」 悪気はないのだろうが、その笑顔「胡散臭いな」呟いて後悔。彼の表情が段々と曇り、腕を掴む力が増す。 「……ん?」 私は失態を悔やみ視線をズラした-…
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