01 想いと絶望

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だが、私は何も知らない。 知ってると言えば、血生臭くて笑顔が腹立つくらいに胡散臭いってだけだ。 「何も知らない」 「ウソ、何か知ってるでしょ?」 これじゃ幼女相姦だと勘違いされても仕方がない。しかし、そんな事は真っ平御免仕る。 「…貴様、幼児に手を出す趣味があるのか?」 ポツリと出た言葉に彼の口角が上がる。 「それは断じてないよ」 「ならば手を離せ」 「それは…無理なお願いだね」 「…黙れ小僧が」 「小僧じゃないんだけど?」
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