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デルハンは溜め息を吐き彼を凝視。するとその視線に気付いた彼は小さな声で「すまなかった」と、呟いた。
「コウ、また何かされたら大声で叫びなよ?」
「…さ、叫ぶ?」
「そう、そうしたらだれか助けてくれるから」
…成る程、最初からそのようにしていれば良かったのか。
相槌を打ち、己の考えを悔やむ。
「でも、デルハン先生が此処に来るなんて珍しいですね?」
「そうか?」
「ええ、とても」
殺気を放つレン。全く、とんだ後輩をもったもんだな。
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