怪物たちの魔宴

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賀来が結城に案内された部屋は、地下であるが故に景色を眺めることが叶わぬことを除けば、ホテルの一室と何ら遜色のないものだった。 「結城、あの老人が…。」 「ああ。あの老人が渡辺万作だ。政財界の大物にして、新聞業界の首領の唯一無二の盟友でもある。もっとも僕に言わせれば、単なる老い耄れた爺さんにしか過ぎないけどね。」 結城はそう言いながら、軽い食事と酒を運んで来た。
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