行方不明
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ええと賀来が短く答えると、複雑な表情を浮かべ伴は再び言葉を失った。 二人の間に沈黙が流れた。先に口を開いたのは伴だった。 「いつからだ?」 「十五年前。結城はまだ十才でした。」 「ということは、沖ノ真船島でか…。」 「はい。あの頃、僕は烏と呼ばれる不良グループと行動を共にしていました。そこで、ありとあらゆる悪行を重ねていた時に偶然、島に立ち寄った結城と知り合いました。」
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