プロローグ

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季節は春。とある中学校の国語の授業。若手新任教師の沖田は生徒たちに課題を出していた。 テーマは無く自分の書きたいことを書くいわゆる自由作文。新任である沖田はこの作文を通じて生徒たちのことを知ろうとしていた。 自分の夢について書いてきた生徒、自分のペットのことを書いてきた生徒、友人について書いてきた生徒。さすが中学生と言ったところか。彼らの書く作文には希望が詰まっている。 些細なテーマでも中学生ならではの発想が詰まっている。沖田はそんな彼らに関心していた。だがある生徒の作文が沖田の興味を引いた。 「ひとりぼっち。三年、三屋俊哉。今僕には家族が居ません・・・」
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