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「それに安部先生は三屋のことをあまりよく思っていないらしいし」
村岡は沖田だけに分かるよう耳元で話した。
「え、どうして?」
村岡は引き続き沖田の耳元で話す。
「三屋がクラス成績の足を引っ張ってるって噂だよ」
「あ、そう言ヲばさっき安部先生が一人だけ困る生徒が…とか言ってました」
「多分それ三屋の事だよ。実際三屋の成績が最近落ちてるからなぁ。家族失って勉強どころじゃ無いって感じ。」
「可哀想ですね」
「だからこそ安部先生に任せりゃ良いんだって。私らが首突っ込む話じゃ無いよ。生徒に感情移入するのは私は好きじゃありませんし。あ、宍倉先生。それじゃ」
感情移入はしない方が良いとは言われたものの、やはり沖田は俊哉が気になってしまう。
心のどこかで放って置けないという感情が沖田にはあった。
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