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『…』 「…」 たった二秒だが、まるで時が止まったように錯覚する程の静けさ 両者動かない しばらくしてレックスの口から血が噴き出す。 それと同時に刀がレックスの頭を突き破った。 レックスの口から人は顔をだす…レックスのと思われる血が顔に夥しくついていた。 「知っているか?」 観客席を立ち上がっていたサタン達に問う 「爬虫類の体皮は硬いが、腹、顎はとても柔らかいんだ」 人はニヤリと笑うと計ったようにレックスの身体が崩れ落ちた。 『おもちゃの勝ち!』 『すげー』『久々にいい戦いだった』『やっぱ人に賭ければよかったなー』 様々な感想を述べるサタンは興味を無くしたようにゾロゾロと退室していった。 『おもちゃはおもちゃ箱へ』 そうサタンがマイクごしに言うと、赤の四角いボタンを押す。 人の足元から小さな霧吹きの用な物から大量の催眠ガスが排出され、 人は最後の抵抗で、しばらく息を止めたが我慢仕切れずに、息を吸って意識を失った。
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