始まり。

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くずの集まり、地球。 くずに新しい未来など無い。 ああ、くず共にふさわしい死を。 ---------- どんよりとした、厚い雲に覆われ、雪が吹き荒れていた。 極寒の中、雪に埋もれた動かない機械があった。 二足歩行でお腹の辺りに氷漬けの死体が乗っていた。 それが何台も、何台も続いていた。 そのなかに、一際目立つカプセル型の機械があった。 その中に人がいた、まるで胎児が母の中で眠るように、緑の液体に包まれていた。
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