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… 「おいっ、おいって!」「生きてんのかこいつ?」「また…人が…来たか」 (なんだ?…頭がガンガンする…) 人はうっすらと目を開ける 先に見えたのは、ボロボロの服を着たマッチョなおじさん。 右に、細身な男性。同じくボロの服を着た金髪。 左に、髪で目が覆い隠された小さな青年いや、少年。 だれもが心配そうな顔をしていた、少年の表情だけは掴めなかったが。 「ここは…どこだ?」 一見牢屋の用に見える…。 冷たい銀色の鉄格子と灰色のコンクリートに囲まれた部屋。 3人の人達に囲まれた、人。 「ここは、オモチャ箱だよ 」 金髪が答える。 「オモチャ箱?」 「ああ、俺達はサタンのオモチャだ」 マッチョな茶髪が答える。 「サタン?」 「会場にうじゃうじゃいただろ?目が真っ赤なやつが」 茶髪は腕を組み豪快に笑う。 「どうりで…人の雰囲気じゃ無かったわけだ」 人は顎を指でおさえ考え初める。 「言っとくが…あいつらは、俺達をオモチャとしか見ていない、その証拠に此処に連れて来られる前に体の何処かに小型カメラが埋め込まれている…確認してみろ」 黙っていた少年が突然口を開いた。 髪で隠れた瞳が若干揺れたように感じた。 「えっ?」 人は自分の体を服を脱ぎ見渡す…だが見つからない。 不意に顔を触ってみる。 顎、口、頬、鼻、目…額。 あった、額に…皮膚とは違う感触、小さいが固い物が確かに埋め込まれていた。
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